工業製造業系ライターの必要性

技術のわかるライターが求められる時代
 製造業の新たな営業チャンネルを作る手助けができる存在

〇アピールしなければ誰からも選ばれない
どんなに良いものでも、アピールしなければ選ばれることはなく、存在すら気づかれない。当たり前のことですが、意外と見落とされている点です。自身の持つ技術、製品、サービスは、顧客になってくれる可能性のある人に対し、ハッキリと分かりやすく伝えなければ、選ばれることはほぼありません。名前が分からず、メニューも看板も出てない店では、お客様は誰も来ないのです。

では、どのようにアピールをするか。展示会に出展する、業界紙に広告を出す、営業の方が見込みのありそうなところを回って説明する。従来からこのような方法はありました。しかし、ここ数年は、コロナ禍により展示会の数は減り、対面での営業活動も制限されています。新規顧客の獲得はもちろん、既存顧客への日々の対応も厳しい状況が続いています。


〇注目が集まる製造業のネット活用

このような状況の解決策として、製造業のネットを活用した宣伝、マーケティングに注目が集まっています。今時、何かを買いたい、新しいサービスを導入したいとなった時、何をするでしょうか?多くの人はスマホやPCで欲しいものに関連するキーワードを検索するはずです。

昔の設計者だと、ちょっとした部品なら部屋の奥にある書庫に入った分厚いカタログをめくって、仕様に合いそうな部品を探すことをしました。または、購買部に来ていた加工業者の営業マンに声をかけ、図面を見せながらいつまでに出来るか、この加工ができる業者を知らないか聞いたものです。

製造業のエンジニアも、今は行動の最初に「ネットでの検索」が入る率が非常に高くなりました。検索した後、見つけた製品の資料をダウンロードしたり、問い合わせメールを送ったりします。次の行動もネット経由の場合が増えています。そうなれば、買ってもらう、使ってもらう側も、積極的にネットを使ったアピールを行わなければなりません。

〇ネットを使ったアピールで必要なこと
では何をやればいいのか。それは、自社の製品や技術を、文字や画像や動画などの、ネット上で検索できるコンテンツにすることです。

どんなに素晴らしい製品も、高度な技術も、ネットで検索できる形で紹介していなければ、当然検索しても出てきません。ネットで検索する人にとっては、知ることの無い、この世に存在しないものです。紙のパンフレットも、営業マンの豊富な製品知識ももちろん重要です。しかし、それらを使う前に、まず存在を知ってもらわなければなりません。検索で出てくるコンテンツが無ければ、先に進めないのです。

ネットならば、世界中のどこからでも見つけてもらえる可能性があります。一度作ったコンテンツは、24時間常に常に営業ツールとして機能しています。しかも、こちらから出向いて渡すのではなく、相手が自分で探してくれます。逆に、顧客としたい層や、興味を持っていると予想される層に絞って情報を届けることも可能です。多くの場合、従来の方法と比べてコストもかかりません。特に、人手や費用を多くかけられない中小の製造業にとっては、営業の機会を増やす強い味方となります。


〇製造業ネットの活用で活躍できる製造業ライター
 しかし、実際にコンテンツを製作するとなると大きな壁にぶつかります。それは、コンテンツを書ける人が社内には少ない点です。

技術者も営業担当も主業務があり、コンテンツ制作まではなかなか手が回りません。広報やマーケティング担当のいる会社ならば、広告宣伝活動の一環として行える場合もあります。しかし、わかりやすく、人に伝わる文章を書くにはそれなりの技術が必要です。ポイントを掴み、訓練することで身につく技術ですが、ある程度時間がかかります。

製造業におけるコンテンツ制作で活躍できるのが、製造業の現場経験があり、書く技術も身につけた製造業ライターです。製造業ライターは、技術者の気持ちがわかります。現場経験を元に、製品、技術の内容を素早く理解し、実際に使う技術者や、購入を検討する担当者がどのような情報を知りたいかを想像できます。その内容を、わかりやすく伝える形にコンテンツ化できるのが製造業ライターです。

「工業製造業ライターの必要性 02」へ